A「酷いよ！先に帰っちゃうなんて！普通待ってるでしょ？私たち付き合ってるんだよ？」 

 

B「え、何言ってんの？付き合ってやったじゃん。一緒に帰ったじゃん。」 

 

A「付き合うの意味が違うよ！」 

 

B「…意味が違う？」 

 

A「…は？昨日告白したらいいよって言ってくれたじゃん！」 

 

B「告白？え。 …ごめん…有り得ねーと思って、そういうの。

　　だってお前俺の事嫌いなんだと思ってたから｣ 

 

A「好きって言ったよ、ちゃんと！…聞こえなかった？！耳悪いんじゃないの？！！ 

　　耳の中つまってんじゃない！？」 

 

B「…」 

 

A「…ぁ、ごめん。そうじゃなくて…あぁ…もう一度言うね。ずっと…ずっ…ぅ（涙が溢れてくる）｣ 

 

B「いいよ、もうわかったから。…なんだよ、泣くなよ。そういう意味じゃなくて…。 

　　あーーー俺も、俺も好きだよ!」 

 

A「うそ…（泣いている）」 

 

B「う、嘘じゃねぇし！本当だよ、ほんと。お前まで疑ったらいつまでも平行線だぞ！俺はそんなの嫌だ。｣ 

 

A「じゃあ…いいの？私の勘違いじゃない？本気にするよ？…毎日一緒に帰ってくれる？ 

　他の女の子とご飯食べたり、一緒に帰ったり…もうしない？信じていいの？｣ 

 

B「なんだよ、お前こそ。他の男の部活の応援行ったり、頼まれて彼女役やったり、 

　　二人っきりで喋ったり…すんなよ。絶対すんな！ずっと嫌だった。だから俺だって…｣ 

 

A「なにそれ…それってヤキモチ妬いてたってことじゃん！…言ってよ！ちゃんと言ってよそういうこと。 

　　…でも嬉しい。見ててくれたんだね。私の事なんて、本当は興味ないかと思ってた。 

　　…良かった、思い切って告白して｣ 

 

B「そうだな…。気持ちって言わないと伝わらないもんな。」

 

A「そうだね」

 

B「ありがとな…。帰ろう、一緒に」 

 

（夕焼けの中、仲良く手をつないで帰る） 

 

 

・・・おしまい・・・