『ちりがみ交換』
昭和感満載。竿竹屋さんもそうなんですけど、近所をトラックが歌謡曲を爆音で鳴らしながら走っていたのを思い出しつつ。
毎度ありがとうございます、ちりがみ交換でございます。ご家庭で不要になった『カミ』がございましたら、是非お持ちくださいませ。
おはようございます!お持ちになってくださったんですね。ありがとうございます。
ダンボール一束と、新聞一月分ですね。この量ですと、こちらと交換させていただきます。…はい、トイレットペーパーは消耗品ですからね。しかもこれ、再生紙なのに柔らかくて、凄く使い心地がいいんですよ。はい、また是非。ありがとうございました。
こんにちは!…これはこれは!ありがとうございます。これを必要とされている方は沢山いますからね。ありがたく頂戴します。それにしても綺麗な髪の毛だなぁ…。きちんと毎日お手入れしていたんですね。この艶、滑らかさ、一級品ですねぇ。香りも素晴らしい…。では、こちらと交換させていただきます。熊の毛皮で作った帽子です。これからの時期、温かいですよ。少し独特な匂いですが…そうなんですよ、近年よく出没するものですから、猟友会の方々も大忙しでね。副産物ってやつです。はい、また髪の毛が伸びましたら是非、ありがとうございました。
こんばんは!おやおや…これはこれは。よろしいんですか?交換しても。…と言いますのも、交換というのは同じ位の価値があるものと取り替える、という事ですから。…なるほど、沢山の命が奪われるよりはマシだ、と。わかりました。では、そちらの疫病神様をこちらの貧乏神様と交換させていただきます。…まぁ、貧乏だから不幸せという人ばかりではありませんから。ある意味、得した事になるかもしれませんね。
毎度ありがとうございます。ちりがみ交換でございます。ご家庭で不要になった『カミ』がございましたら是非お持ちになってください。きっと良いものと交換させていただきます。
❂❂❂ おわり ❂❂❂