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『こんな酷い終わり』

たまに考えませんか?あぁ、こんな世界なんて終わっちゃえばいいのに!!…たぶんそういう気持ちがあるからこういうお話はできちゃったんです。

・登場人物A:直面する人、傍観者。

・登場人物B:直面する人、慌てふためく。

・登場人物C:ニュースのアナウンサー

 

A:秋空の、潔い程の蒼さよ…。 

雲が絵画のような、絶妙なコントラストで浮かぶ。 

 

あぁ、美しい。 

 

(キラーン) 

 

「ん?何あれ…星?え、日中だよ? 

わ、何!?近づいてくるんだけど…! 

ちょ…う、嘘でしょ!?」 

 

(爆音) 

 

B:町が一つ、消えた。 

 

骨組みを露出させた金属の塊が、町を押し潰した。 

 

方々から煙が上がり、焦げ臭い臭いは隣町へも届く。 

消防車、救急車、パトカーのサイレンの音、そして人々の悲鳴が不協和音を作る。 

 

何が起きた? 

 

臨時速報、警報…これは何警報だ? 

 

(テレビを付ける。) 

 

C:「…(ごにょごにょ)市上空から大きな物体が墜落。形状から、飛行機でも、衛星でもないようです。突然出現し、物凄い速さで落下してきた為、各省庁も認識出来なかった模様。…警報が出ています!隣町を含め付近の皆さんはすぐに安全な場所へ避難してください!物体が何であるか判断出来ない以上、危険が考えられます。繰り返します、隣町を含め、付近の皆さんは今すぐに安全な場所へ避難を…!」 

 

 

B:なんだよ、なんだよ。 

大変な事になってるじゃん。 

しかしでけぇなぁ…何が落ちて来たんだよ…。 

…? 

 

C:「…あれは何でしょう。物体の中から…人、でしょうか?次々と出て来ます!一体何が起きているのでしょう!?」 

 

B:人間?もしかして、宇宙人とか!? 

 

C:「…何か訴えているようですね。現場、音声拾えますか?…これは日本語、でしょうか。『 き、けん、だ。に、げろ。』」 

 

(さっきより小さい爆発音) 

 

C:「爆発です!爆発が起こりました!!あの人達は大丈夫なんでしょうか!?…煙で…え」 

 

 

A:平和って永遠に続くものじゃないんだ。 

 

戦争しないから 

災害が起きないから 

治安がいいから 

 

油断してた。 

 

 

(なんかヤバそうなクリーチャー系の音) 

*** おわり ***

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